関係者各位
いつも大変お世話になっております。
元道庁職員の鈴木邪道でございます。
標記の件につきまして、下記のとおりお知らせいたします。
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。ただし、記事の内容は筆者自身の経験・視点に基づいて記載しており、広告掲載の有無にかかわらず評価は変えていません。
札幌市は公費負担に、では道庁は?
昨年、札幌市が職員の名刺作成費用を公費負担にすることを決定したというニュースがありました。

民間企業では当たり前とされてきた“名刺は会社の経費”という考え方が、ようやく自治体にも広がり始めたのかと感じた方も多いのではないでしょうか。
その直後、鈴木直道知事も記者会見で「ぜひ道も公費負担を目指したい」といった趣旨の発言をされたと報じられました。

トップが前向きな姿勢を示した以上、北海道庁でも制度改正に向けた検討が始まったのだろうと思います。
では、その後どうなったのか。
私なりに調べてみましたが、道として正式に公費負担へ移行したという続報は見つけることができませんでした。
もしかすると既に制度変更がなされているのかもしれませんし、内部的には整理が進んでいるのかもしれません。
ただ、外から見て分かる形では確認できない。
“検討には入ったが、その後どうなったのかよく分からない”
これは、ある意味で“道庁あるある”ではないでしょうか。
少なくとも、私が在籍していた当時は、道庁の名刺は基本的に私費でした。
いわゆる「公務員 名刺 私費」という構図は、珍しい話ではなかったのです。
自腹で名刺を作った話
入庁したばかりの頃、私は当然のように名刺が支給されるものだと思っていました。
ところが、いつまで経っても配られない。特段の説明もない。
結局、“必要なら自分で作ってね”という空気でした。
コピー機の設定に悪戦苦闘し、名刺用台紙を数枚無駄にしたのはいい思い出です。
札幌勤務時代は、アスティ45の地下に名刺屋さんがあり、比較的安価に作ることができました。
都市部には業者も多く、価格競争もある。若手職員の財布にもまだ優しい。
しかし、振興局に赴任して状況は変わりました。
地元の印刷屋さんに依頼すると、版代込みで100枚5,000円。
地元企業振興の一環だと思えば納得できなくもありません。地域経済を回すという観点は大切です。
それでも、これを職員の私費に委ねるのは制度としてどうなのか、と正直思いました。
さらに印象的だったのは、デザインの統一感のなさです。
主幹、係長、私、そして後輩。四人で関係団体に挨拶に伺い、順番に名刺交換をする。
席に着いた後、相手方の机に並んだこちらの名刺を何気なく見たときの、あの統一感のなさと言ったらありません。書体も配置もレイアウトもばらばら。組織としての一体感は感じにくい。
名刺は個人のものですが、同時に組織の顔でもあります。
一方で、「公務員は名刺をそんなに使わない」という声も耳にします。
しかしそれは幻想ではないでしょうか。
窓口で市民の方全員に配る必要はないかもしれませんが、業者対応や関係団体との協議、さらには地域活動や異業種交流会では、名刺は重要なツールです。
私自身、異業種交流会で何百枚も名刺交換をした経験があります。
そこで出会った方々とは、今でも連絡を取り合う関係が続いています。
名前や肩書が悪用される心配よりも、つながりが生まれるメリットの方がはるかに大きいと実感しています。
公務員は名刺を使わないというのは、やはり現実とはずれているように思います。
名刺は“文化”の問題
民間企業では、名刺は当然のように公費です。会社の名前で仕事をする以上、そのツールは会社が用意する。これはごく自然な発想です。
確かに、窓口業務中心の部署であれば、日常的に名刺を大量に使う場面は少ないかもしれません。
しかし、業者対応や地域団体との調整、外部会議への出席など、対外的な業務は確実に存在します。
名刺は単なる紙ではなく、組織の姿勢を示す道具です。
とりわけ、職員がプライベートでも地域活動に関わる場合、そこに一定の統一感を持たせることは重要です。
公私の線引きは必要ですが、“地域に関わる職員である”という姿を示すためにも、整った名刺は意味を持ちます。
公費か私費かという問題以前に、“名刺を軽視する文化”が根底にあるのではないか。
そんな違和感を、私はずっと抱いてきました。
制度がどうなるかは分からない、では個人としてどうするか
札幌市は公費化を決めました。
北海道庁でも検討に入ったという報道がありました。
ただ、現時点で外から見て分かる形では、その後の整理状況ははっきりしません。
私が在籍していた当時は私費でしたが、その後制度が変更されていたら失礼します。
いずれにせよ、制度がどうなるかは時間のかかる話です。
ただ、制度が変わるのを待つかどうかは、また別の話ではないでしょうか。
もし名刺が私費であるなら、できるだけコストは抑えたい。
それでいて、デザインには一定の統一感や清潔感がほしい。少量発注ができ、オンラインで完結するならなお良い。
そうした条件を考えると、例えばビジネス名刺専門通販サイト「名刺通販ドットコム」のようなサービスは一つの選択肢になります。
170種類以上のテンプレートから選べるほか、データ入稿でオリジナルデザインも可能。
企業ロゴやキャッチコピー、事業内容を盛り込めるカスタム名刺にも対応しており、オンラインで簡単に発注できます。
振興局時代に100枚5,000円を支払った身からすると、今はオンラインでこの価格帯で作れる時代になったのだと感じます。
制度の枠組みがどうあれ、個人として合理的に整える手段は増えています。
まとめ
名刺は、たかが紙一枚かもしれません。
しかしそこには、組織の姿勢や文化が表れます。
制度が整うことは歓迎すべきです。札幌市の公費化は、その一歩でしょう。北海道庁でも前向きな議論が進んでいることを期待します。
ただ最終的に動くのは個人です。
制度を待つか、自分で装備するか。
名刺一枚にも、公務員文化の現在地が表れているのかもしれません。
以上、公務員の名刺文化についてお知らせいたしました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
令和8年2月21日
北海道庁生存戦略部
異端企画局
内部是正推進課非公式記録整理係
主事 鈴木邪道

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