【内部連絡】ペンネーム変更に伴う発信方針の整理について

このブログについて

追記(2026年9月)

本記事は2026年3月2日、ペンネームを「鈴木邪道」から「振興局太郎」へ変更した際に公開したものです。当時は、個別事象への批評から制度・構造の分析へ発信の軸を移すことを主な目的としていました。その後、ブログ全体を実名での発信へ移行するにあたり、単なる「改名のお知らせ」ではなく、このブログの発信方針がどのように変わってきたのかを振り返る記録として内容を再構成しています。

関係者各位

いつも大変お世話になっております。
元道庁職員の白川部けいたでございます。

標記の件につきまして、下記のとおりお知らせいたします。

最初は「鈴木邪道」だった

このブログを始めた当初、私は「鈴木邪道(よこみち)」というペンネームを使っていました。

今振り返れば、かなり刺々しい名前です。

ただ、当時の自分にとっては、それなりに意味のある名前でした。

道庁という組織を離れたあとも、在職中に感じた違和感や疑問が自分の中に残っていました。組織文化、仕事の進め方、人事、予算、議会対応。新卒で最初に入った組織だからこそ、「なぜこうなっているのだろう」と感じることも多くありました。

そうした問題意識を、元職員という立場からあえて外側へ向けて言葉にする。その姿勢を象徴するために、「真っ直ぐな道(なおみち)」の対極として「邪道(よこみち)」という言葉を選びました。

当時の私にとって、「鈴木邪道」は北海道庁に対するアンチテーゼであると同時に、内部論理へ迎合せず、かといって無責任な外野にもならないという、自分自身への戒めでもありました。

実際、その名前には分かりやすさがありました。一方で、発信を続けるうちに、名前の強さが文章そのものより先に読まれてしまう可能性も感じるようになりました。

「振興局太郎」へ変えた理由

2026年3月、私はペンネームを「鈴木邪道」から「振興局太郎」へ変更しました。

きっかけの一つは、北海道庁について発信している方々とのやり取りを通じて、自分自身の関心が変化していることに気付いたことです。

当初は、個別の出来事や組織文化に対する違和感を言語化する記事が中心でした。しかし書き続けるうちに、問題の多くは誰か一人の資質や、その場の判断だけでは説明できないと思うようになりました。

人事制度、評価体系、財政構造、国と自治体の役割分担、地域経済、人口減少。行政の一つの判断の背後には、複数の制度と制約があります。

個人を論じるより、構造を解剖する方が本質に近づけるのではないか。そう考えるようになり、発信の軸も「誰が悪いのか」から「なぜこの制度ではこうなるのか」へ徐々に移っていきました。

そのとき、自分の中で一つの言葉が明確になりました。

「感情の強度ではなく、分析の精度で語る」。

「振興局太郎」という名前には、北海道という地域を正面から見ながら、本庁と地域、市町村と道政をつなぐ現場の視点を忘れずにいたいという意味を込めていました。

今振り返れば、この改名は単なる看板の付け替えではなく、ブログが「元職員の違和感の記録」から「制度と地域を考える媒体」へ変わり始めた節目だったと思います。

そして、匿名である必要も薄れてきた

「振興局太郎」として発信を続けた後、さらに自分の立場にも変化がありました。

行政組織の中で起きたことを振り返るだけではなく、札幌や北海道の地域課題、政策、まちづくりについて、自分自身の意見を書くことが増えていきました。

そうなると、「匿名の元職員」という立場だけでは、かえって発信の責任の所在が分かりにくくなります。

匿名であれば、ある意味では書きやすいことがあります。一方、実名で書くということは、自分の言葉に自分自身が責任を負うことでもあります。

過去の記事を読み返すと、当時だから書けた率直さがある一方で、感情が先に立っていた表現や、経験を組織全体へ広げすぎていた部分もありました。

そこで現在は、記事の趣旨や当時の問題意識をできる限り残しながら、事実関係を確認し、個人への批判を制度論へ置き換え、実名で読まれても説明できる形へ順次リライトしています。

「鈴木邪道」から「振興局太郎」へ。そして、白川部けいたという自分自身の名前へ。

名前の変化は、発信する内容だけでなく、自分がその言葉をどこまで引き受けるのかという変化でもあったように思います。

これから何を書くのか

実名で発信するようになっても、ブログの根本的な問題意識まで変えるつもりはありません。

第一に、行政制度です。予算、人事、議会、国と自治体の役割分担など、行政の仕組みが現場でどのような結果を生むのかを考えていきます。

第二に、札幌・北海道の地域課題です。ニュースを紹介するだけではなく、その背後にある制度や意思決定の過程を読み解き、自分なりの考えも示していきます。

第三に、行政文化と働き方です。元職員として経験したことは、批判の材料としてではなく、「なぜそういう行動様式になるのか」を考える材料として残していきます。

そして、これからは批評だけで終わらせず、「自分ならどう考えるのか」「地域にとって何が必要なのか」まで一歩踏み込んで書いていきたいと思います。

行政を外から批評することと、自分の意見を引き受けることは同じではありません。実名での発信へ移る以上、後者にも少しずつ責任を持っていくつもりです。

名前は二度変わりました。

しかし、最初から変わっていないものもあります。

行政を肩書やイメージだけで評価しないこと。制度がなぜそうなっているのかを考えること。そして、北海道や札幌で暮らす人にとって何がより良いのかを考え続けることです。

「鈴木邪道」から「振興局太郎」へ。そして実名へ。

名前の変遷そのものが、このブログで私が何を考えてきたのかを表しているように思います。

以上、ブログの発信方針が変わってきた経緯についてお知らせいたしました。

何卒よろしくお願い申し上げます。

令和8(2026)年3月2日

この記事は、元道庁職員としての個人的体験と見解に基づいています。
行政・公務員の世界に関心のある方の参考になれば幸いです。

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