関係者各位
いつも大変お世話になっております。
元道庁職員の白川部けいたでございます。
標記の件につきまして、下記のとおりお知らせいたします。
「振興局太郎」は異動となります
これまで本ブログでは、「振興局太郎」という筆名で記事を書いてきました(さらにその前は鈴木邪道でした)。このたび、同名義での新規発信を終了し、今後は「白川部けいた」名義で発信していくことにしました。
ブログそのものを終えるわけではありません。むしろ逆です。これまで匿名で書いてきた行政、地方自治、札幌や北海道の地域課題について、今後は自分の名前で引き続き考え、記録していきます。
過去の記事も原則として残します。実名化にあたり、これまでの記事は一通り読み返し、事実関係が古くなった部分や、匿名であることに甘えて少し雑に書いていた表現については必要な修正を行いました。一方で、当時感じていた問題意識そのものを、実名化を理由に薄めたり、消したりすることはしていません。
今読むと青臭い文章もありますし、今とは考え方が少し変わった部分もあります。それも含めて、「その時点で自分が何を考えていたのか」という記録として残しておきたいと思います。
なぜ今、実名で発信するのか
このブログを始めた当初は、元公務員として行政組織について書くことが主な目的でした。現実の仕事や活動とは少し距離を置き、まずは自分の経験や考えを整理する場所として、筆名を使うことに意味がありました。
しかし、その後は地域活動や行政に関わる機会が増え、現実の自分とブログ上の自分を分け続ける意味が、少しずつ薄くなってきました。行政や地域について意見を述べるのであれば、「誰が言っているのか」も含めて、自分の名前で発信する方が自然だと考えるようになりました。
振り返れば、少し不思議な状態でもありました。新聞では実名と顔写真を出して北海道庁について語った記事がある一方、このブログでは「振興局太郎」と名乗り、同じようなテーマについて書いていたからです。
改めまして、白川部けいたです
1996年生まれです。あい中、北高出身で北海道大学文学部で歴史学を学び、卒業後の2019年4月に北海道庁へ入庁しました。本庁では総務・予算関係の業務、振興局では防災関係の業務などを経験し、退職後は民間企業でも勤務しました。
このブログで、道庁の組織文化、予算、議会対応、振興局、地方自治、札幌市政などについて書いてきた背景には、こうした行政実務と、その後に民間企業や地域活動の側から行政を見るようになった経験があります。
なお、過去の北海道新聞記事では氏名が漢字表記の「白川部慶太」として掲載されていますが、本ブログを含む今後の活動・発信では、読みやすさも考え「白川部けいた」の表記に統一します。
北海道新聞の取材を受けたこともありました
このブログでは、北海道庁の組織文化や人事制度について、かなり色々なことを書いてきました。ただ、こうした問題意識を匿名ブログの中だけで話していたわけではありません。
2024年6月19日、北海道新聞の連載「北海道庁のリアル」の記事「北海道庁の若手はなぜ辞めるのか 内定辞退率も4割 これが本音だ」で取材を受けました。

記事では、道庁へ入庁した理由、勤務する中で感じたこと、そして退職を決めるまでについて、実名と写真付きで紹介していただきました。当時私は、「広域行政ならではの仕事がしたい」と考えて道庁へ入庁した一方、議会対応などを経験する中で行政組織のあり方に違和感を持つようになったことを話しています。
「広域行政ならではの仕事がしたい」
このブログを長く読んでくださっている方であれば、見覚えのある話かもしれません。地方自治、振興局、議会対応、人事制度といった、現在まで書き続けているテーマの多くは、実名で取材を受けた当時から考えてきたものです。
なお、同記事では私の入庁時期が「2020年4月」と記載されていますが、正しくは2019年4月です。
また、紙幅の都合上仕方がないので取材していただいた記者さんや道新さんを責めるわけではありませんが、議会対応が嫌だったから辞めたわけではありません。
行政運営の必要な調整や手続は否定しませんが、その一方で「誰のために、何のために働いているのか」を実感しにくくなる場面もあったという趣旨です。
2年後、「辞める」から「選ばれない」へ
それから約2年後の2026年9月19日、北海道新聞には「北海道職員試験、初の2倍割れ 転勤多く敬遠か 江別や苫小牧は10倍超」という記事が掲載されました。

記事によれば、2025年度に実施された北海道職員採用試験の事務系職種の受験倍率は1.9倍となり、現行の試験区分となった2013年度以降で初めて2倍を下回ったとのことです。
この記事を読んだとき、2024年に取材を受けたときとは、問題の段階が少し変わってきたように感じました。そこで、Xには次のように投稿しました。
2024年に取材を受けた際のテーマは、「北海道庁の若手はなぜ辞めるのか」でした。2026年には、それが「北海道庁はなぜ若者から選ばれにくくなっているのか」という問題にまで広がりつつあります。
私がこのブログで行政組織について書き続けているのも、昔の職場への不満を書き残したいからではありません。北海道という広域自治体が、これからどのような人材を集め、育て、地域行政を支えていくのか。それ自体が、北海道の将来に関わるテーマだと考えているからです。
匿名ブログと実名の自分を分ける必要がなくなった
ここまで振り返ると、今回の実名化は突然思い立ったものではありません。現実の活動では既に実名で行政や地域について話し、このブログでは筆名で同じ問題を考える。その二つが徐々に重なってきた結果、無理に分け続ける必要がなくなった、というのが一番近い説明です。
もちろん、実名で書く以上、これまで以上に事実関係には注意します。行政資料、統計、報道、議会資料など、確認できるものは確認し、事実と自分の経験、自分の意見をできるだけ区別して書いていきます。
その一方で、名前を出したからといって、当たり障りのないことだけを書くブログにするつもりもありません。制度上おかしいと思うこと、現場と建前がずれていると感じること、札幌や北海道についてもっと議論した方がよいと思うことは、これまで通り自分の言葉で考えていきます。
今後、このブログで書くこと
今後は、札幌市政・政策、北海道政・政策、地方自治・行政制度、公務員組織、選挙・政治制度、地域・まちづくりなどを中心に扱います。
単に政治家や行政を批判するための場所ではなく、制度がなぜそうなっているのか、現場では何が起きるのか、数字や資料から何が読み取れるのかを考える場所にしたいと思っています。
私は歴史を学び、行政で働き、民間企業でも働き、現在は地域活動にも関わっています。一つの肩書だけでは見えないものを、できる限り自分の経験と資料の両方から整理して文章にする。それが、このブログで続けていきたいことです。
「振興局太郎」は本日付で異動です
振興局太郎という名前には、それなりに愛着があります。北海道庁という組織、振興局という制度、そして地方自治について考えることから、このブログは始まりました。
名前は白川部けいたに変わりますが(というか戻りますが)、その問題意識まで変わるわけではありません。過去記事の中に登場する「振興局太郎」は、匿名で行政について書き始めた時期の記録として、そのまま残します。
ということで、「振興局太郎」は本日をもって異動となります。後任は、白川部けいたです。
今後は、過去の経験についても、現在取り組んでいることについても、実名で責任を持って書いていきます。筆名は変わりますが、このブログでやりたいことそのものは変わりません。むしろ、ここからが第二期だと思っています。
以上、「振興局太郎」名義の終了及び実名での発信についてお知らせいたしました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
令和8年9月23日
この記事は、元道庁職員としての個人的体験と見解に基づいています。
行政・地方政治のあり方について考える一つの材料となれば幸いです。

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